2009-06-01から1ヶ月間の記事一覧

対偶(dual)テンソル

Levi-Civita 記号

Kronecker 記号が,どの座標系でもその成分が一定のテンソルであるように,Levi-Civita 記号は,その成分がやはりどの座標系でも一定の擬テンソルで,4次元空間では4階である. 4つの指標のすべてについて反対称である量 を4次元空間の Levi-Civita 記号と定…

擬テンソル

変換 に対応するベクトル(極性ベクトル)に対し という変換をされるベクトル(軸性ベクトル)を考える. は変換の行列式を表す. 本義の回転に対しては であるから,軸性ベクトルは極性ベクトルと同じに変換される.しかし,座標軸の1つ,または3つがその向…

2階のテンソル

それぞれの座標系に応じてきまる, 個の成分 が によって変換する量を -空間の2階のテンソルという. ここで のように加法記号の省略を行う.ラテン字の添字が2つ対になって現れるときは,加法記号がなくてもこれらの添字について1から4まで加え合わせるもの…

Lorentz変換の4次元的表現

特定の慣性系 では,任意の事象は4つの時空座標 で特徴づけられ,他の慣性系 ではその同じ事象は他の4つの時空座標 で特徴づけられる. で2つの系 の直交座標軸の原点が一致していたとすれば,これらの時空座標間の関係は 斉次 Lorentz 変換 なる量を不変に…

質点系の角運動量

重心 G を原点とする質点 の位置ベクトルを とすると 従って ただし